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2008年7月の記事一覧

2008年07月22日

第8回 楽々展 「小屋賞受賞作品」のご紹介 その2


メッツ絵画教室の小屋です。今日は第8回 楽々展「小屋賞受賞作品」第二弾のご紹介です。植田会員の木炭デッサンです。アジアンアンティークなモチーフにキュビズムの画集や積み重ねられたハードカバーの本のモチーフを組み合わせて描きました。そして、白ガッシュ(不透明水彩)で書かれたレタリング文字が強いインパクトで迫り、じっくり描かれた木炭デッサンと緊張感のあるバランスを取っています。画面隅々まで神経の行き届いた素晴らしい作品です!


アフリカの本物の木彫りお面です。苦悩のような喜びのような不思議な表情です。まるで呪文の様に白文字が描かれています。バックのうねるような線にも注目して下さい。


ブラックとレジェの画集です。キュビズム絵画の色幅を出すにはMBM木炭紙に木炭やコンテは絶好の画材といえます。タイコの、動物の皮をピンと張った表情もいいですね。ここをもっと描き込むと更に大胆で緻密なデッサンになりそうです。


ひょうたんで出来た天然のマラカスです。丸みのある立体感がよく出ましたね。微妙な球の調子もよく出ています。


木炭の「黒」の幅を生かして見事にモノトーンの世界を表現していますね。木炭の色味は青っぽかったり、茶色っぽかったり、不思議なモノトーン世界が作れます。調子の幅がすごくあります。


見事なレタリングです。驚いたことに植田会員はフリーハンドで何も支えなく、スラスラと描かれます!


タイコにかかっているヒモの細かい描写がすばらしい!これで更に細かい描き込みができたら、もっと完成度が出たであろう要素の1つですね。


ガッシュでのサインも良い位置にあって引き締まりました!2008年度のいい記念になりましたね。


参考写真・制作中です。このようなフリーハンドでレタリングが出来るのは凄い特技だと思います!今後もデッサンの研究を続ける植田会員、これからも作品をご紹介しますね!

2008年07月16日

第8回 楽々展 「小屋賞受賞作品」のご紹介 その1


メッツ絵画教室の小屋です。「第8回 楽々展」にて、個別講師賞の「小屋賞」を受賞された丸山会員の油彩画(F20号)をご紹介します。大変見事な描写力と構成力で、魅力あふれる画面になりました。モチーフは籐椅子に青い布をかけて、そこに少年像と五位鷺の剥製、ベネツィアの仮面を乗せました。バックには背広とネクタイを配置するという凝ったモチーフです。仮面と背広・ネクタイは丸山会員が自分で用意された私物です。


メインの剥製ですが、このように大変緻密に描写されています。細密描写と言っても過言ではありません。キャンバスの目を生かして、自然な色彩を感じさせてくれます。後頭部の長い毛と、眼に緊張感があります。


少年像もとてもしっかり描かれています。立体感がよく出て、確かなデッサン力が感じられます。あどけない表情も魅力的ですね。像の輪郭なども丁寧に追っているので背景の空間としっくり馴染みます。頭髪に入ったアクセントの赤が効いてますね。


この仮面の額にはカナレットの風景画が描かれています。とても細かい品で、全体に入る亀裂もアンティーク感を出すためにわざと付けてあります。画像では少し分かりにくいですが、この仮面には多くのクリスタルな、ダイヤモンドカットのプラスチック部品が貼り付けられています。実物を見るとそこが立体的に強く輝いていて、展示の時は多くの会員さんが不思議に思われました。


背広とネクタイの描き込みも繊細です。まるで布地を編むように縦横に細いタッチが交差しています。ネクタイの柄は右のバックのストライプに反復されています。ハンガーの表情が単調になったのが惜しいところです。この画面の中でハンガーは意外と重要なポジションですので、気を抜かずに表現しましょう。


右上のバックですが細かい亀裂を描きました。仮面の亀裂に対応しています。サインも良い位置にありますね。


左のバックには背広の襟の形が現れます。ストライプも幅や角度を変えて再び現れます。しつこいくらい描いているのがこの絵の魅力です。フォービズムゼミを体験する事により色彩もかなり自由になりました。


籐椅子の部分です。明暗をきちんと押さえたので構造がしっかりしました。これなら少々重い人が座っても支えられるでしょう(笑)。この肘置きのバックは黒が有効ですね。今まで丸山会員が培ってきた実力を余すところ無く発揮した作品だと思います。

さて、その丸山会員から「第8回 楽々展」の感想を頂きましたのでここで掲載いたします。

「先生方、会員の皆様、先日は3日間の楽々展、お疲れ様でした!
年に1回の作品発表会ということで、毎年毎年会員の方それぞれの作品のレベルがグッと上がっていくのに驚かされます。
私も、今回は描き応えのあるモチーフをなんとかカタチにしたく、ギリギリまで制作した甲斐あってか、無事満足いく作品を展示することができて嬉しく思っています。更に『小屋賞』までいただくことができ、今後の制作の励みになりました。
普段お会いする事のない会員の方や、先生方の作品を観る機会はなかなかないので、『良い表現はどんどん盗もう!』という意気込みで拝見させていただきました(笑)
懇親会でも色々な方とお話でき、2時間はあっという間でした。話しかけて下さった皆様、ありがとうございました!
先生方や会員の方々からいただいたアドバイスを元に、今後も楽しんで絵を描いていきたいと思いますので、
皆様ご指導よろしくお願いします!」

丸山会員、素晴らしい感想をありがとうございました!これからのますますのご活躍を期待します!

2008年07月11日

夏のスライドゼミのお知らせ

メッツ絵画教室の小屋です。

来る2008年8月10日(日)、美術史スライドゼミの第2弾、「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの世界」を開催いたします。

世界で最も高名な画家の1人であるゴッホの作品を多数スライドにて鑑賞し、その作品の内容、技法、成り立ちなどの解説と共にゴッホの人生、弟テオとの関係、ゴッホの西洋美術史に於ける位置づけなど、色々お話したいと思います。ふるってご参加下さい。

日時  2008年8月10日(日)午後5時00分より。約2時間を予定しています。

場所  メッツ絵画教室

持ち物  メモを取りたい方は筆記用具など

担当講師  小屋 哲雄

参加ご希望の方は講師又は事務局までお願いします。尚、8月10日(日)午後Bクラス(4:30-7:00)の通常授業はお休みになります。

2008年07月08日

第8回 楽々展 「メッツ大賞受賞作品」のご紹介


メッツ絵画教室の小屋です。第8回 楽々展で見事メッツ大賞を受賞された大澤篤子会員の油彩画(F20)をご紹介します。緻密な描写力と発想豊かな構成力でじっくり仕上げた作品です。石膏像のメジチの顔だけ空中に浮かぶという、大胆な発想が魅力ですね。その他の描写もルネサンス風、ポンペイ壁画風、と見ていて飽きない魅力があると思います。布の装飾や神殿の柱、そしてシャンパンの瓶、ワイングラス、フランスパンの静物部分も美しいですね。


正確なデッサン力でメジチのマスクを描きました。表情や質感も申し分ありません。石膏の厚みが大変リアルですね。背景の暗さが石膏の白さを上手く浮き上がらせています。回廊に落ちる斜め方向の柱の影が空間を退屈させない工夫になっています。


壊れた像も独特の美しさがあります。中から飛び立つ鳥が幻想的ですね。背景には砂絵具を使用しました。


首の筋肉の張りが見事に表現されています。台座には普通は存在しない横たわる女性像レリーフがあります。亀裂が入っているので面白いバランスになっていますね。布の柄も画面に動きを与えています。


その下には不思議な手があります。どこから生えてるのかよく分からない所がシュルレアリスム的で、古典的な絵にモダンな要素を与えています。手の色がとてもいいです。回りの表情とよく合っています。


グラスの水を通して見た風景がリアルですね。回廊の床にある鳥の飛翔の模様も躍動感があります。シャンパンボトルのラベルも綺麗ですね。フォークとスプーンは写真を元にして描きました。フランスパンはとても美味しそうです。


赤い布の柄も規則的な面白さがありますね。赤の発色も綺麗です。”Osawa”のサインも装飾の一部になりました!

さて、大澤会員から楽々展の感想を頂きましたのでここで掲載致します。

「今回の楽々展でまず感じたことは、昨年と会場のレイアウトが変わって広々として見やすかったこと、新しく入られた方々の作品が目についたこと、しかも皆さん力作ぞろいで個性的で、それぞれがとても楽しめるものでした。自分の絵を額に入れて展示し、いろんな方のご意見を伺うのもいい経験になりました。来年はもっと多くの会員さんに参加して頂いて会場が狭く感じられたらいいなと思います。私の友人達も何人か来てくれましたが、受賞作よりフォービズムゼミで描いた絵を褒めていました。新鮮に感じるのでしょうか。フォービズムの技法で描くのはとても刺激的で面白い経験でした。今後の絵画制作に是非生かしたいと思います。小屋先生また面白いゼミをお願いします。」

大澤会員、嬉しい感想をありがとうございました。特別ゼミは色々と企画していますのでお楽しみに!

2008年07月01日

第8回 楽々展 終了致しました

メッツ絵画教室の小屋です。「第8回 楽々展」は昨日6月30日に無事に終了しました。多数のご来場、誠にありがとうございました。貴重な作品を出品して下さった会員の皆様、ありがとうございました。額に入れて会場に飾られた自分の作品をご覧になった時、まるで自分の絵ではないような感動をされたのではないかと思います。この経験を生かして、これからますます制作に励んで頂けたらと思います。

ご出品作品ですが、只今教室の方で保管しておりますので、1ヶ月以内(7月末まで)にお引取りをお願いしたいと思います。何卒ご協力の程、よろしくお願いします。

本当にありがとうございました。

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