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2008年8月の記事一覧

2008年08月26日

洲合会員の美しいヴィーナスのデッサン


メッツ絵画教室の小屋です。この美しいデッサンをご覧下さい。今月、洲合会員がじっくり仕上げた作品です。ヴィーナス像(あばたのヴィーナス首像)の持つ優雅さをよく表現しています。画用紙に鉛筆で描いた作品ですが、調子の幅があって、石膏の質感や白さまでよく表現できました。


複雑な髪の毛のウェーブも丁寧に描き込みましたね。頭部の量感もしっかりしています。


大変高貴なお顔です。目・鼻・口という顔を構成するパーツも、表面ではなくその立体的な構造をよく把握しました。眼差しも美しく、ほっぺたの凹みも自然に出せました。


首像デッサンで弱くなりがちな首も、円筒形を意識してしっかり描写しました。全体に隙のない仕上がりだと思います。洲合会員は只今この石膏像を油彩(グリザイユ技法)で描かれています。完成したらまたご紹介致しますのでお楽しみに!!

2008年08月12日

夏の美術史スライドゼミ「ゴッホの世界」熱く盛り上がりました!


メッツ絵画教室の小屋です。
2008年8月10日(日)午後5時より「夏の美術史スライドゼミ『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの世界』」が開催されました。大勢の会員さんに参加して頂いて大変盛り上がりました。まずは配布資料を皆さんと読んで、ゴッホの大まかな人生をおさらいしました。


導入部ですが、会員のみなさんはしっかりと資料を読まれました。スライド鑑賞前の重要な時間です。


色々なゴッホの参考文献もご紹介させて頂きました。私が手に持っているのは「ゴッホの手紙」翻訳本の第一巻です。


いよいよスライドがスタートしました。ゴッホの初期のデッサンから始ります。これはゴッホが模写した、ミレーの「晩鐘」のデッサンです。その執拗なまでに付けられたタッチが凄いです。


農家の老婦人が縫い物をしている所を描いた淡彩画です。ゴッホは絵を描き始めた頃にこのような農民の生活を描いた作品を多数残しています。


ゴッホの初期の油彩画です。やはり農民の顔を何枚も描いていた頃の作品ですね。


初期油彩の大傑作「馬鈴薯を食べる人々」です。その複雑な構成と色彩には参加者の会員さん達も驚かれていました。


そしてゴッホのシンボルとも言える「ひまわり」です。この作品には近代絵画の幕開けとなる表現があり、それを詳しくお話しました。

真夏日でしたが、普段あまり知られていないゴッホのもう一つの姿を知って、みなさん更に熱くなり(笑)、「目からウロコ」状態だったと思います!

聴講された丸山会員がさっそく感想をよせて下さいましたのでご紹介します。

「今回はゴッホのスライドゼミということで、お話を聴くにあたり、今自分がゴッホについてどれほどのことを知っているのかを考えてみました。
 鮮やかな色彩と大胆な筆致が印象的で、日本でもゴッホ展を企画すればたちまち行列ができるほど知名度のある作家ですが、美術史上の意義や制作の姿勢などに関しては意外とあいまいな知識しかありませんでした。
 スライドゼミでお話を伺い、そうしたもやもやが解消され、より深い理解をもって作品を鑑賞する事ができるようになりました。
 最初は牧師の道を志したこと、わずか10年ほどの画家人生のうちに実に多くの作品を描いたこと、初期は色彩よりも圧倒的にデッサンに重点を置いた制作をしていたこと、共同生活していたゴーギャンはゴッホの弟テオからの生活費をアテにして同居に同意していたこと(笑)、テオのゴッホに対する寛大な援助の数々…
 生前は認められていなかったにしろ、『天才』にのみ与えられる壮絶な人生だったことを改めて知りました。
 農民たちの労働を賛美し、その苦悩を醸し出す厳かで静粛な表現は、エネルギッシュで明るい色彩の《ひまわり》連作などと比べてみても、ゴッホの別の一面だったのですね。
 一見、大雑把に見える作品も、ひとつひとつのタッチがきちんと計算され繊細に描かれていて、ゴッホが不安な精神状態の中で何を描きたかったのか、その部分が少し分かった気がします。

 貴重な初期のデッサンを含めた沢山のスライドも見せていただき、たっぷりとゴッホの知られざる世界を堪能できた2時間でした。
 小屋先生、今後も様々な美術史講義の企画を是非よろしくお願いします。ありがとうございました!」

南雲弘子会員からも感想を頂きました!
「今回のゼミでゴッホの絵画を多数スライドにて鑑賞し、新たなゴッホの魅力についてきづかされました。時系列に作品をみていきながら、秀作から一つの作品を作り上げる過程、時代背景やその時の画家の心情と隠されたテーマ、構図や筆致について、画風の移り変わっていく様子がよくわかりました。その時々の流行を取り入れ、また当時として改革的な画法でゴッホは新進気鋭な人物であったことには驚きです。まるで映画をみているようで一時間半たっぷり楽しめました。」

大澤篤子会員からも感想を頂きました!
「今回のゼミに参加して、ゴッホについては多少の知識はあったつもりでしたが、ゴッホが絵描きを志してから2年もの間デッサンに没頭していた事、構図の取り方やマチエールが当時としては凄く斬新だったこと、一枚の絵を描きあげるとそれを見ながら同じような絵を何枚も描いた事、弟テオの援助によって絵具やキャンバスに不自由しなかった事など、なんとなく不思議に思っていたこともスッキリして楽しい2時間でした。早速、娘を誘って損保ジャパン東郷青児美術館の『ひまわり』を観てきます。」

皆様、素晴らしい感想をありがとうございました!これからも機会を見つけて様々な美術史講義を行いたいと思いますので、またよろしくお願いします。

2008年08月12日

堀内会員の新作油彩画


メッツ絵画教室の小屋です。堀内会員が新作の油彩画を完成されました。大変見事な描写力と構成力で仕上げた作品です。石膏像「メヂチ像」をこれだけ大きく入れて油彩で描くのは、なかなか難しいです。確かなデッサン力を感じる傑作になりました。


とても色幅があり、顔の表情や石膏の質感も豊かです。髪の毛の影などもよく観察されています。赤い星がモダンな雰囲気を与えていますが、石膏像の描写に説得力があるからこそ生かされた表現ですね。


石膏像の前に置かれたヴァイオリンです。重厚で、少し古びた質感と色彩が見事ですね。楽器のプロポーションの美しさを表現出来ました。ヴァイオリンの台座はまるで黒いピアノのような艶のある質感です。


赤い薔薇もその構造を丁寧に表現しています。スピード感のある布の模様とよく合っていますね。葉と茎にもう一工夫ほしかった所です。


メヂチ像の左側には油彩作品乾燥棚をヒントにした構成的な世界が描かれました。直線的な要素が画面に動きを与えています。右目の左側には太陽があって、左目の下の赤い星と対応しています。面白い発想ですね!


右のバック、”XS”の溶けた文字がモチーフとバックを上手く繋げていると思います。大胆な効果を期待しましたね。


”JYOTARO”のサインも絵の一部のようで自然に収まりました。油彩画の総合的な力が付いてきたこそ描けた作品だと思います。次回作の展開も本当に楽しみですね!

2008年08月08日

講師代行のご案内

メッツ絵画教室の小屋です。講師代行のお知らせです。

8月23日(土) 江口・北浦講師の代行として小屋講師が授業を行います。

8月26日(火) 江口講師の代行として小屋講師が授業を行います。

会員皆様にはご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。

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