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2009年2月の記事一覧

2009年02月27日

ジム・マリアンスキー会員の繊細な水彩画


メッツ絵画教室の小屋です。アメリカからやってきた、ジム・マリアンスキー会員の水彩画をご紹介いたします。透明感が大変綺麗な水彩画ですが、なんともアメリカ的な表現で、あまりディテールに拘らない、大らかな雰囲気が魅力だと感じます。マリアンスキー会員はアメリカで長く絵画教室に通われていたらしく、基礎的な力もしっかりしています。


紙質がはっきりわかる荒目の水彩紙を使用されているので、透明なだけではない、抵抗力があります。マネキンとバックの境目、キワの表情にご注目下さい。左のバックの斜線は立てかけられたイーゼルです。端的な良い表現です。


ヴァイオリンです。水彩絵具の濃淡を水の量で調整した描写ですね。S字孔の強さを左右で変化させて楽器内の距離感を表現しています。弦も必要最低限の描写で無駄がありません。


木の立方体と花です。花びらの陰影が緑とオレンジの明快な出会いで表現されています。所々に見える水彩紙そのものの白が画面を引き締めています。木目も雰囲気が出ています。


ヴァイオリンのヘッド部の強い陰影に緊張感があります。バックのメッツ絵画教室モチーフ棚の表現もアトリエの空気を感じる素晴らしいものです。これからのマリアンスキー会員の作品に期待できますね!

2009年02月21日

亀尾会員の初めての油彩画


メッツ絵画教室の小屋です。亀尾会員が初めての静物油彩画を完成させました。大変じっくりとモチーフを観察する亀尾会員、その観察眼がよく出ている作品です。絵具の乗せ方も丁寧で、妥協がありません。油彩を始める前に長い期間、じっくりとデッサンに取り組まれた成果が生きています!青い布とバックの茶系の世界も素晴らしいです。


ホーローのように見えますが材質は陶器の白い水差しです。艶や、わざと付けられた塗料のはがれ模様などがリアルですね。


つややかなリンゴです。影の色が綺麗なので赤の固有色が生きています。リンゴのヘタも細かい所までよく描きました。台上の影も面白い形になりましたね。今後、亀尾会員の油彩画の発展が楽しみです!

2009年02月16日

広木会員の新作水彩画


メッツ絵画教室の小屋です。昨日の2月15日(日)、広木会員の新作水彩画が完成しました。人形仕掛けの時計とブリキのうさぎ、木で出来たパイプおじいさん人形です。メルヘンな雰囲気の溢れるモチーフを、広木会員の感覚で上手く描写できたと思います!バックの赤系の色もモチーフ達とよく合ってます。チェックの布の表情もいいですね。


時計の中の細かい歯車や人形をしっかり描きました。今にも女の子が動き出しそうですね。


タイコを叩くウサギです。ドラムに描かれた絵もよく描写しています。「ブリキに塗装された洋服」の雰囲気も出せました。


アコーディオンを演奏するおじいさん人形です。顔の表情がいいですね。足元の小鳥までよく観察して描いています。

広木会員はご転勤の為、来月神戸に引っ越されますのでこの作品で一旦休会されます。またの機会には是非またいらして下さいね。

お待ちしています!

2009年02月10日

小屋哲雄個展(大阪・Oギャラリーeyes  2009.1.26-1.31)レポート


メッツ絵画教室の小屋です。1 月の最終週に大阪の”Oギャラリーeyes”にて、個展を開催しました。今日はそのレポートをお届けしたいと思います。”Oギャラリーeyes”は、東京・銀座の”Oギャラリー”の大阪支部です。関西の若手から中堅作家に大変人気がある画廊です。戦後すぐに建った「石之ビル」の3階にあるギャラリーで、建物のレトロさとは逆にギャラリー内はとても近代的な雰囲気でした。今回、Black-Composition(ブラック・コンポジション)の新作を中心に15点、展示致しました。正面右の大きい作品はP80号です。その左隣、わざと下の方に飾ってある小品はF4号です。展示はギャラリーに一任致しました。この空間インスタレーションのような配置はギャラリースタッフの協議による結果です。観に来て下さった方々も色々な意見を言われました。


正面から右の壁を見ます。F6が2点並び、結構間があって、その隣はF10です。全て、Black-Compositionの最新作です。


このように対角線上で対話をするかのように小品が並んでいます。「壁にできる余白」の形を相当意識していますね。ご覧のように、古いビルなので天井に大きな梁があります。その梁を魅力的に見せる演出のようでもありました。黒い作品なので、白い壁と上手く合ったように思います。


左もP80の作品です。「ブラック」と「カラーフィールド」の融合とも言える野心作だと、自分では思っています。ある意味「和」の空間も表現しました。


ドア側の壁です。左が「ただひとりのZ」という作品です。人間が根源的に持つ絶対的な孤独感をDNAの記号形態を利用して表現しました。今回の出品作の中で1番シンプルな作品です。


こちらはゲストルームです。F10号のグレーとブラック主流の作品の下に簡単な休憩スペースがあり、私の過去の個展資料や博士学位論文が閲覧できるようになっています。今回の新作には全て”2009 TK”のサインが入っています。単なるサインではなく、画面構成要素の1つとして、自画像的に描きました。


2007年度の、銀座Oギャラリーの個展で展示したF0号連作作品の再出品コーナーです。

一週間の展示が終わって振り返りますと、関西の人の反応は、東京とはまた違って、滅多にない貴重な体験になりました。兵庫県立美術館や徳島県立近代美術館の学芸員さんたち、前・伊丹市立美術館の館長さん、多数の関西の画廊のオーナーさん、関西の画廊を回っている美術評論家及びコレクター達、銀座・井上画廊の「翔展 2008」でご一緒した関西の作家さんなど、なかなかお話できる機会のない方々と話せたのはよかったです。Oギャラリーeyesの代表・唐木氏とも長く美術の話が出来て、勉強になりました。

そしてメッツ絵画教室からは大澤会員がお嬢様と、丸山会員がお母様と観に来て下さいました。遠いところありがとうございました。

丸山会員から感想を頂きましたのでここで掲載させて頂きます。

「小屋先生、この度は大阪への個展進出、おめでとうございました。
私も、初めての大阪旅行も兼ねて、最終日にお邪魔させていただきました。まずギャラリーの入っ
ているレトロなビルにビックリ!東京銀座の画廊街とはかなり変わった雰囲気でした。
しかし展示空間に一歩入ると、明るく白い壁が作品を引き立てていて、実際よりも広いスペースの
ようにも感じました。
今回のブラックコンポジションシリーズは、色彩としての『黒』の可能性を前提としつつも、カラ
ーフィールドの連作ともリンクする、新しい試みをなさっていて、『次はこう来たか!』とうなずい
てしまいました。『黒』の持つ絶対的な強さを、様々な色彩との並置によって明確にし、さらに空間
として画面を見せる…
具体的なモチーフを操ることなく、色彩、面、あらゆるタッチで物理的な深さや動きを表現なさっ
ているのは、小屋先生の作品以外に見たことがありません。
またキャンバスの側面も画面の一部として全くすきがなかったのも、さすがだと思いました。
『古典抽象主義』の更なる発展を、今後も楽しみにしています!」

丸山会員、嬉しい感想をありがとうございました。次回の私の個展は、2009年5月25日-31日、銀座のOギャラリーで開かれます。

これからも、よろしくお願いいたします。
©Tetsuo Koya / photo credit : O Gallery eyes 2009

2009年02月04日

大平会員の巻貝のデッサン


メッツ絵画教室の小屋です。大平会員の新作、大きい巻貝のデッサンをご紹介します。勢いよく調子がついた元気の良いデッサンですね。貝の特徴も的確に掴みつつ、基本的な形態、量感、質感までしっかりと表現できました。


色々な鉛筆の芯の固さの種類と、様々なタッチを使って魅力的に仕上がっていますね。胴体のボリュームや貝殻の厚みもしっかり描けました。


巻貝独特の模様をここまで細かく描くのは素晴らしいです。しかも立体感も損なわれていません。


先端に緊張感があります。淡いピンクの固有色も充分感じられます。ますますデッサン力に磨きのかかった大平会員の今後のデッサンが楽しみですね!

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